小学時代

子供の頃、町のところどころに奇妙な形の様々な
金属片が落ちていた。
私はそれらを拾い集めて缶詰の空き缶に入れて遊んでいた。
何に使えるか判らなかったけど組み合わせれば
何かのオモチャを作れるかも知れないと、、。

小学3年の頃 友人が鉱石ラジオを作っているのを見て
自分も作りたくなった。

このラジオは電源も電池も必要なく放送局の電波を
とらえてその微弱な電気でヘッドホンを振動させ
音に変換するものだった。

NHKの人が書いた「ラジオの作り方」の本を買って
何十回も飽きずに読み返し、文章の一字一句を
すべて暗記するくらい夢中になっていた。

家の屋根の両端に竹竿を2本立ててその間に
銅線を張ってアンテナを作った。

そして木製の箱を作り手巻きのコイルや部品を入れて半田ゴテで接続。

とにかくラジオが完成して音が聞こえた時の感激は
今でも忘れられない。
毎晩深夜まで布団の中でかすかな放送の音に聞き惚れていた。
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